「顔が見える」ことの効果

コラム

リモートワーク、オンライン会議が市民権を得るようになってから、もうすぐ1年経ちます。

私たちのセミナーにも「リモートで相互理解を深める方法」に関するご依頼やお問い合わせを、多くいただいています。

その中で比較的多いのが、

「通常のオンライン会議はビデオオフで実施しているので、その前提でレッスンを進めてください。」

という声です。

今回は、改めて「ビデオオン」と「ビデオオフ」の違いについて考えてみたいと思います。

顔が見えないと本当に伝わらないのか?

「目は口ほどに物を言う」の言葉通り、顔の表情には気持ちや感情がはっきりと現れます。
「いいですよ」という返事でも、本当は嫌なのだな…と察することができるのは、顔の表情から真意を窺い知ることができるからです。
会議や打合せで相手の顔が確認できることは、相手の表情、気持ちや感情、相手の反応が見えること。
それらの「視覚情報」が見えるからほっと安心するのです。

ビデオオフの会議では、その視覚情報を奪われた状態で話を進めることになります。

顔が見えない中、言葉のやり取りだけでお互いの意思(真意)を確認するためには、とても高度な技術が必要になるのでは…そんな気がしませんか?

しかし、ひと昔前を思い出してみてください。
私たちが日常最も多く使っていたコミュニケーション手段は「電話」でした。
わざわざビデオ通話にしていた人はあまりいなかったのではないかと思います。

その頃の私たちは、電話であらゆる情報のやり取りをしていませんでしたか?
アポの日時の連絡や確認、細かな仕様や技術情報、今日どんなことがあったのか、なんで怒っているのか…
大抵のことは、電話を通した「聴覚情報」だけで済ますことができていました。

なぜ「ビデオオフ」は伝わりにくいのか?

ところがオンライン会議の場面だと、「ビデオオフなので伝わりにくい」という課題が顕在化しています。
電話ではできていたことが、なぜうまくできなくなってしまうのでしょうか?

その答えは「参加者の集中力」にあるのではないか?
と私たちは考えています。

電話の場合、片手に電話片手にペンを持って資料を見ながら真剣に話し合う、あるいは悩み事を抱えている友人の話に対して「何を言ってあげようか?」と思案しながら聞く…
手も頭も使って、相手と真摯に向き合っていたのではないでしょうか。

しかしPCやタブレットを使ったオンライン会議の場合、基本的に両手はフリーです。
会議に参加しながら他の作業をしたり、過度にリラックスした態度で参加することもできてしまいます。
さらに、数名のグループでの打ち合わせであれば「誰か他の人が答えるだろう…」という甘えも生じやすくなります。

”相手にこちらの姿が見えないのであれば、何をしていても大丈夫。”

そんな風に考えてはいませんか?

「ビデオオン」にできない理由を並べない

だからこそ私たちは、会議や打ち合わせは「ビデオオン」で実施することをお勧めしています。

最大の理由は、参加者の方々が真剣に集中できる状況を作るためです。
顔が見えていれば、気を抜いたり他のことをしながら会議に参加することはできません。
また、相手の表情がよく見えるため(意識して見なければもちろん見えませんが…)、相手の気持ちや理解度が確認できるからです。

それでも多くの方々が「わかってはいるけど、ビデオオンにはできない」とおっしゃいます。
 「顔は出さないとルールで決まっているから」
 「回線の負荷が重くなるから」
 「画面に映り込む背景がセキュリティー上問題になる…」 等々…

これらは全て「ビデオオンにしないための言い訳」にも聞こえます。

ルールで決まっているからできないのであれば、ルールの方を変えてみる。
ツールによっては回線の負荷を大幅に軽減できるものもあります。
背景の写り込みが不都合ならば、バーチャル背景等で解決することもできるでしょう。

大切なことは「リモートでも相互理解を深めるためにはどうするべきか?」を考えることであり、できない理由を守り抜くことではないと考えます。

まとめます。

これからもリモート・ワーク、オンライン会議は続いていくと予想されます。

その環境でも相互理解を深め、仕事の効率を上げるためには、コミュニケーションに対する集中力を高めていく工夫が欠かせません。

現在「ビデオオフでの会議参加」が通例になっている皆さん、ビデオオンに切り替えて心のスイッチもオンにしてみませんか!?

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